日経バイト 97年10月号「Windows95で低下したパソコン・アクセシビリティ」の記事から引用します。
障害者に配慮したソフトを作るということは、ユーザーインターフェースを十分に吟味することによって、 健常者にとっても使いやすいソフトを作ることになります。 nifty/FC/MES(20)/#07889 canoさんの発言から引用します。福音だったパソコンがWindows95でバリアに変わった
1983年頃から、身体に障害があるユーザにとって、 パソコンは生活やコミュニケーションの手段として有用なものになってきた。 パソコンが導入されるまで、視覚障害者にとって読み書きの手段は点字が主で、 書籍や印刷物は点訳によって読むか、朗読テープなどを聞くしかなかったのである。 しかしパソコンにより、文字を読み取る手段が広がった。 一つは、画面に表示されたテキストを音声合成装置で読み上げる方法である。 (中略)もう一つは、画面の文字を点字ピン・ディスプレイに出力して読み取る方法だ。 (中略)ところが、Windows 95によって状況が一変したのである。 (中略)しかしWindows 95がここまで普及すると、避けて通ることは難しくなる。 大成建設の設計技術情報部に勤務する林淑瑛氏は、 次第に視力を失う病気で95年に全盲になった中途視力障害者である。 PC-9801で仕事をしていたが、周囲の同僚がWindows環境に移行することになり、 「自分も同じ環境で仕事をしたい」と感じた。
先日、MSDNの新聞みたいなのを読んでたら面白い記事がありました。 (中略) 第4に、障害者向けの機能は健常者にも便利なので、市場での競争力を高める。 今では当たり前のことも、最初は障害者向けの機能だった。 たとえばエレベータの到着チャイムや、角をカットしたコーナーがそうである。 障害者向けの機能を実装することで、あなたも儲かるのだ、という発想は新鮮でした。