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スクリーンリーダー対応アプリ作成のために

PC-Talker試用記

ダイアログボックスの読み上げ(2)

Dialog これは、標準的でないボタンが追加されているが、これもメッセージボックスと同様な読み方になる。 ボタンの部分、日本語の場合は「Dは詳細 エンターはオーケー」と読むので操作できるが、
DialogE 英語の場合、「アンド ディテール エンターはオーケー」と読む。まあ、タブキーを押せばどうにかなるが。

Wavrec保存ダイアログ

このような、入力/選択項目のあるダイアログボックスの場合、ダイアログを開いた時点でどこかのコントロールにフォーカスがあたってるはずで、そのコントロールの内容だけをまず読み上げる。

Tabキーや英字アクセスキーで移動すると、次々とコントロールを読んでいくことができる。

なお、PC-Talkerには、「音声ガイドの設定→項目のコントロール名をガイドする」という設定項目がある。 これはデフォルトでOFFである。これをONにすると読み上げ内容が変わる。 このへんはPC-Talkerバージョンによって違うかもしれない。 (ちなみに私が使っているのは「PC-Talker for XP Ver3.0 体験版」)

エディットコントロール

「ファイル名 エヌの 文字入力」のように読む。
「項目のコントロール名をガイドする」がONの場合は、「ファイル名 エヌ のエディット 文字入力」と読む。
コントロール内に最初から文字列があった場合は、それも読む。

注意:上の図の「時間制限」のエディットコントロールのように、直前にラベル文字列が無い場合、 何と!!タイトルバーの文字列を替わりに使う。
つまりこの場合、「録音用ファイルの新規作成の文字入力 60」のように読む。
これもPC-Talkerのバージョンで違うらしい。直近のグループボックスの文字列を使うバージョンがあるようだ。(この場合たまたまグループボックスの中なのでそれでも良いが、無関係なグループボックスを使われるのも困る。)

そこで、こういう場合、位置関係ではエディットボックスの後ろにある「分」というスタティックコントロールを、位置関係(座標)はそのままに、リソースファイルでの記述順を入れ換えて「分の文字入力 60」と読ませると良いだろう。

チェックボックス

「拡張子を自動付加する イー の 切り替え チェック」のように読む。
コントロール名ガイドがONの場合「拡張子を自動付加する イー の チェックボックス 切り替え チェック」と読む。
チェックがついてない時は「拡張子を自動付加する イー の 切り替え チェックなし」のように読む。

ラジオボタン

「周波数 エフの 選択 44 ケイ エイチ ゼット」のように読む。

「kHz」を「キロヘルツ」と読まないのは、数字との間にスペースがあるせいらしい。修正したら「キロヘルツ」と読むようになった。(これもバージョンによっては辞書が貧弱なせいか「けいヘルツ」と読む物あり)

コントロール名ガイドがONの場合は「周波数 エフのラジオボタン 選択 44 キロヘルツ」と読む。

プッシュボタン

「オーケーの確認」のように読む。
コントロール名ガイドがONの場合「オーケーのプッシュボタン 確認」のように読む。

あと、メニューと違い、ピリオドが三個連続していても「ウインドウ」とは読まないようだ。 「参照ピリオドの確認」のように読んだ。

独立したスタティックテキスト

下の方にある「C:ドライブの残り容量」の記述は、独立したスタティックコントロールなので、Tabキーなどでフォーカスを移動できない。よって、読まない。

一応,PC-Talkerの「ウインドウ全文読み」機能(Ctrl+Alt+Z)を使えば、読むことはできる。しかしそのためにはそこにそういう情報があることを気づかないといけない。まあ無理だろうな。

ちなみに「ウィンドウ全文読み」機能は全文といいながらもこの場合スタティックテキストとグループボックス名しか読まない。ボタン類やエディットコントロール内の文字列は読まない。 「ウインドウ全文読み」機能で読めるコントロールは、Ctrl+Alt+上下矢印キーで個別に読んだり、 Ctrl+Alt+左右矢印キーで一文字ずつ読んだりできる。

タイトルバー

自動では読まない。「ウインドウ名読み」機能(Ctrl+Alt+1)で読む。
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